防災バルーンのデモ

2018年4月13日(金)の概要

デモで使用したバルーン

大型バルーン(実用性検証用バルーン)
全長10m、直径4m、内皮は塩化ビニール製、外皮はリップストリップナイロン製、容積84立方メートル
必要なヘリウム:7立方メートルボンベ12本

小型バルーン(実証実験用バルーン)
全長8m、直径3m、塩化ビニール製、容積42立方メートル
必要なヘリウム:7立方メートルボンベ6本

想定したバルーンの高さとバルーン間の距離

高さ35m(地面バルーン底面までの高さ)
バルーン間の距離500m

通信デモの概要

地上から上空のバルーン通信と上空のバルーン同士の通信実験(4.9GHzFWA方式IP通信)を想定する。
いずれも高速なIP通信が可能である。ただしアンテナの見通し確保が必要なため、係留気球でアンテナを掲揚して見通しを確保する。
バルーンを利用する通信は、一時的にまた簡易な作業のみで既存のインフラに一切頼らない通信手段を確保できるので災害やイベントなどに有効である。

利用可能な人数

用途により異なるが、WiFiアクセスポイントを接続した場合、100~200名の利用で実質通信速度は20Mbps程度になる。この速度は安否情報サイトなどの文字情報通信であれば十分であるが、YouTubeなどの動画配信サービスを利用するとデータ量は増加するため20人程度に減ってしまう。

電波の届く距離

詳細は未実験のため不明になるが、地上局から上空バルーンの距離5kmで、10Mbps程度の通信速度が確保できるものとの予測している
上空のバルーン間は見通し距離で数キロメートル以内の実用距離と予測している